樋口真規デザイン＜森のシルエット＞
岡山県赤磐市の山あいの集落に暮らす樋口さん。
冬は雪深く、夜になると本当に闇夜です。
でもそこで見る星は、降ってくるかの如く美しく、ふくろうの声も聞こえてくるそうです。
「樹の枝の芽が、今にも弾けそうなくらいパツパツに盛って欲しいんです」
レース工場で、彼はそう言いました。
春の芽吹きをどんなに待ち詫びていらっしゃるのか、そこに暮らしているご本人の声をレースにしています。

2021年の秋冬、はじめてこのテキスタイルをウールガーゼで作りました。
これまで音の絵にはない、ポップで明るい色合いです。
樋口さんの強くて優しくて楽しいお人柄から、この色を選ばれたと聞いています。

生地は愛知県一宮産の圧縮ウールガーゼを使用。
光にかざすと透けるような厚みの、とても軽い素材ですが、
ウールが空気を含んで暖かいので、冬場は重宝します。

生地の片側52cm分、生地耳に平行に刺繍があり、それ以外は無地となります。
（上から70cm無地・52cm刺繍・20cm無地です。写真参照。）
横方向の一方柄ですので、用尺は「幅の倍」などで計算ください。

※お手入れはドライクリーニングをおすすめします。

岡山でつくるレーステキスタイル＜音の絵＞についてのご紹介はこちら